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幅広い思考ができる、知的基盤を構築

  • 松田 洋平
  • 2012年度(第1期生)

Profile

所属先
経済産業省 経済産業政策局 企業行動課 課長補佐(総括)
最終学歴
京都大学経済学士取得
派遣先
【1年目】ウオーリック大学国際政治大学院・東アジア研究コース
【2年目】ロンドン大学スクールオブエコノミクス外交と国際戦略/清華大学 経済開発研究所
派遣期間
2012年7月〜2014年7月
ロ ンドン近郊のマナーハウスでの最終ケーススタディ合宿
ロ ンドン近郊のマナーハウスでの最終ケーススタディ合宿
LSEコックス教授と外交・金融等多様なバックグラウンドのクラスメート
LSEコックス教授と外交・金融等多様なバックグラウンドのクラスメート
Q1
今回の研究テーマを、ご紹介ください。

日本を取り巻く対外環境が急速に厳しくなる中、産業政策・通商政策・エネルギー政策等の立案において、従来にも増して、安全保障政策とのリンケージの確保を図ることが重要となってきています。このような認識の下で、①日本を取り巻くアジア太平洋の安全保障体系と経済発展モデルの体系的分析、②米国、中国、日本の対外政策の相互作用の調査、③中国の経済的台頭を支える政治過程の調査等を行いました。2年間にわたりこれらの知見を継続して調査・研究することで、今後、総合的な国益を実現するための政策立案に必要とされる一定の知的基盤を構築できたと思います。

Q2
この留学で、主にどのようなことを行ってこられたのか、簡単にお答えください。

1年目は英国・ウォーリック大学院の東アジア政治コースにおいて、日本を取り巻くアジア太平洋の安全保障体系と経済発展モデルの体系的分析を行いました。2年目は、中国・清華大学・CIDEG・客員研究員及び英国・LSEの外交・国際戦略コース研究員として、米国、中国、日本の対外政策の相互作用の調査、及び中国の経済的台頭を支える政治過程の調査を行いました。基本的には、大量の論文読破、セミナーやラウンドテーブルでのディスカッション、研究者との意見交換を通じて、調査を進め、研究論文を作成しました。

Q3
国際フェローシップについての評価

会社・組織でミドルクラスの人材を対象とした数少ないプログラムであること、相当の研究の自由度を確保していただける点、日本財団をあげてネットワークや知見の提供をはじめ様々なサポートや後押しをしていただいた点など、他ではない素晴らしいフェローシップ制度だと感じています。将来、より骨太で総合的な国益実現につながる政策立案・実行ができる人材になりたいという思いを受け止めていただき、これ以上ない環境を提供していただきました。帰国後、研究成果を社会に還元できるよう努力したいです。また、フェローシップ間での交流をさらに深め、継続的にネットワークを広げていきたいと考えています。

Q4
日本に戻ってきてから、この留学の成果を、
どのように生かそうとお考えか、お答えください。

経済や産業という側面のみから事象を捉えて政策立案に取り組んでいた状況から、日本を取り巻く安全保障体系を理解した上で、総合的な国益を実現するための、より幅広い思考ができる知的基盤を一定構築することができました。こうした知見を、個人レベルで活用していくとともに、個別最適化に陥りがちな日本の政策体系・組織体系の見直しにもつなげていきたいと思います。