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2014年度フェロー(第3期生)紹介

青野 利彦

青野 利彦

ACTIVITIES

所属先
一橋大学大学院法学研究科准教授
最終学歴
カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校博士課程修了
派遣先
ロンドン政治経済学院(LSE)客員研究員
派遣期間
2014年11月〜2016年8月
著書
「危機の年」の冷戦と同盟』

研究テーマ

ジョンソン政権の軍備管理政策とNATO

冷戦期のアメリカと西欧同盟諸国の関係について、核兵器の役割に注目しながら研究する一方、一橋大学において教育活動を行ってきた。これまでの研究テーマは大きく分けて、国際危機における超大国と同盟国、冷戦秩序の変容と同盟関係、国際秩序変動期における核軍備管理と同盟政治である。現在の問題意識としては、安全保障に関する各国の認識や態度が揺らぎがちになる国際秩序の変動期において、実効性のある核軍縮・軍備管理は進展しうるのか、そうだとするといかなる条件下において可能になるのかというものである。国際フェローとしては、このテーマに対して国際関係史の視角からジョンソン政権期(1964-68年)を分析するアプローチで研究を進めたい。

櫛橋 明香

櫛橋 明香

所属先
北海道大学大学院法学研究科准教授
最終学歴
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了
派遣先
パリ第2大学(パンテオン・アサス)研究員
派遣期間
2014年4月〜2016年3月

研究テーマ

人体の商品化-人体の一部に関する契約の性質とその規制-

人体の商品化-人体の一部に関する契約の性質とその規制-
2000年4月に裁判官に任官し,日本各地の裁判所において,民事事件・刑事事件を担当しつつ実務法曹としての研鑽を積んだ。その後,東京大学大学院法学政治学研究科に進学し,民事法の観点から生命倫理的な問題の研究を進め,2013年2月,人体の処分に関する法的枠組みをテーマにした論文により,博士(法学)の学位を取得した。国際フェローとしては,上記テーマの研究を継続し,人体及びその分離物の処分の法的枠組みの解明を実践的な形で完結させたいと考えている。

清水 唯一朗

清水 唯一朗

ACTIVITIES

所属先
慶應義塾大学総合政策学部准教授
最終学歴
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得、退学
派遣先
ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員
派遣期間
2014年4月〜2015年3月
著書
近代日本の官僚ー維新官僚から学歴エリートへ
政党と官僚の近代ー日本における立件統治構造の相克』

研究テーマ

政官関係の日米中韓台比較分析―近代から現代へ

慶應義塾大学法学部政治学科の卒業論文では、国内における政治文化の変容が旧体制の支持者に与えた影響を論じ、法学部政治学科創立100周年記念最優秀論文に選出された。その後大学院では日本政治の特徴である政官関係を歴史的構造から解明すべく研究を進め、博士論文をもとにした初の単著『政党と官僚の近代―日本における統治構造の相克』(藤原書店、2007年)を刊行、その後も近代を題材に現代を見据えつつ人材育成・登用・キャリアモデルについて考察を深め、『近代日本の官僚―維新官僚から学歴エリートへ』(中公新書、2013年)を刊行するなど、精力的に研究・発表を続けている。国際フェローとしては、日本の政治制度・政治文化をより明確に説明するために、行政、行政―立法関係の専門性に加え、立法に関する研究を更に深めることを目的とする。

ACTIVITIES

高尾 亮

高尾 亮

所属先
熊本赤十字病院国際医療救援部医師
最終学歴
長崎大学医学部医学科卒業
派遣先
1年目:ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程
2年目:ハーバード・ケネディースクール修士課程
派遣期間
2014年6月〜2016年6月

研究テーマ

災害、紛争地域における医療救援と組織運営

学部時代は政治経済学を専攻し、弱い立場にある人の権利救済の事例、中でも健康にかかわる問題に関心を持つ。そして専門的な知識・技術を身につけ現場を理解すべく医師を志した。医学生として、ガーナやパレスチナ等の医療施設を訪問。また、チェルノブイリ事故の影響を受けたベラルーシ共和国への短期留学を経験する。その他、新潟中越地震やインドのホスピスでボランティア活動を行う。卒業後は臨床医として救急・麻酔に従事する一方で、災害医療を学ぶ。東日本大震災では救護班リーダーとして派遣され、公衆衛生上の深刻な問題を目の当たりにした。一方、北イラクの戦傷外科病院では負傷した兵士、民間人の診療を経験。これらの経験から、国際フェローとして災害や紛争の現場の診療のマネージメントの視点を身に付けるべく、公衆衛生大学院への進学を予定している。

高村 学人

高村 学人

所属先
立命館大学政策科学部教授
最終学歴
早稲田大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了
派遣先
カリフォルニア大学バークレー校客員研究員
派遣期間
2014年6月〜2016年3月
著書
コモンズからの都市再生ー地域共同管理と法の新たな役割

研究テーマ

日米におけるプライベート・アーバン・ガバナンスの法社会学的調査研究

立命館大学政策科学部の都市・環境法の教授として、都市やコミュニティに関わる法制度が実際に社会の中でどのように機能しているのかを調査している。早稲田大学法学研究科での大学院生時代と東京大学社会科学研究所の助手時代には、フランスの非営利組織(NPO)の基本法制の歴史研究を行った。1999-2000年、2003-2004年には、フランスのエコール・ノルマル・シュペリゥール・ドゥ・カシャンに客員研究員として滞在。近年は、児童公園やマンションの管理についてのフィールド調査と日仏の比較法研究を行い、制度設計の提言も行っている。国際フェローとしては「日米におけるプライベート・アーバン・ガバナンスの法社会学的調査研究」をテーマとして研究を進める予定。

二木 泉

二木 泉

ACTIVITIES

所属先
介護福祉士・国際基督教大学ジェンダー研究センター準研究員、NPO法人サポートハウスじょむ事務局長
最終学歴
国際基督教大学大学院行政学研究科修士課程修了
派遣先
トロント大学ファクター・インウェンタッシュ社会福祉大学院修士課程
派遣期間
2014年6月〜2016年8月

研究テーマ

ケアワーカーの心的サポートプログラムの創造と実施

国際基督教大学(ICU)卒業後、証券会社を経て、ICU大学院に入学。介護の仕事の特殊性を感情労働の視点から研究し、論文「認知症介護において感情労働は困難か--介護職の行う感情労働の考察」を発表。その後、認知症専門デイサービスにおいて介護職員として勤務しながら介護福祉士の資格を取得。現在は性暴力や性差別被害にあった方を中心に女性支援を行う特定非営利活動法人サポートハウスじょむにて活動を行っている。また、専門学校にて社会福祉論を教えている。国際フェローとしては福祉職の心的サポートシステムを開発し、提供するための研究を行い、将来的には福祉や介護従事者に対し「支援者の支援」の仕組みづくりを行いたいと考えている。

ACTIVITIES

吉田 正則

吉田 正則

所属先
国交省海事局海洋環境政策課課長補佐(総括)
最終学歴
神戸大学工学部機械工学科卒業
派遣先
1年目:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン経済学、エネルギー政策と環境修士
2年目:ノルウェー、ナンセン研究所研究員
派遣期間
2014年6月〜2016年6月

研究テーマ

海洋資源を活用した再生可能エネルギーの可能性ととりうるべき政策

1996年に運輸省(現国土交通省)に入省後17年間、船舶技術開発、船舶産業振興、国際基準策定等、主に海事行政に従事してきた。現在は国土交通省海事局にて海洋環境(地球温暖化防止、バラスト水排出規制、Sox,Nox対策等)、海洋開発等の企画立案にかかる統括業務に従事している。特に地球温暖化防止に関連し、船舶起因のCO2量の削減を目指し、革新的省エネ船舶の技術開発、実用化のための政策作りに取り組む。国際フェローとしては、再生可能エネルギーの将来性と国としてとりうる施策について研究予定。

脇坂 大介

脇坂 大介

所属先
日本経済団体連合会社会広報本部
最終学歴
早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了
派遣先
ブリストル大学社会政策博士課程
派遣期間
2014年7月〜2016年6月

研究テーマ

移民政策の経済分析、実証研究と日本への示唆

経団連入局後、最初の4年間は欧州関係、G8、国際貿易(WTO・EPA)、OECDに関する業務を担当し、在日の大使館員や海外の経済団体のスタッフと連携を取りながら、民間外交に取り組んだ。その後、産業競争力、外国人労働者、規制改革、道州制などの政策提言に携わる中、実証的に政策を評価する必要性を痛感した。このため国際フェローとして、計量経済学などを用いて、日本の移民政策を実証的に分析したいと考えている。将来は、民間経済界の立場から政策実現を働きかけるとともに、民間外交の場を通じて日本の考えや取り組みを国際的に発信したい。